Factory Tour
UNTIL 2009 CALIFORNIA

     毎年一度はCaliforniaのSpalt Instrumentsの工房を訪問
していました。2009年は4月頃にプライベートでSanta Monicaに
遊びに行ったついで?に工房を訪ねました。
新しいボディが完成したらメールで教えてねといつも頼んで
いるのですが、最近はなかなか忙しくて新しい作品を作れな
いようでなかなかメールが来ません。

しかし実際に工房を訪ねてみると、新しい見たことないボディ
が5-6枚は必ず出てくるんですわこれが。
 
       
 Guitarになる前のボディのストックが20枚ほどいつもここに
並んでいます。1枚1枚手にとって物色するのですが、なか
なかこれは!という作品が出てこないのが現実。たまに見
つけても”あっそれ売約”とか言われちゃいます。
     
       
     製作途中のボディ。左側のボディのまわりの青いテープは
透明の樹脂が外側にこぼれないように堤防の役割を果たしま
す。ボディの上にあるのは家族や友人の小さな写真たちです。
アメリカ人こういうの好きそうだもんな-。日本人は絶対にやり
ませんよね、、、。 
 
       
 ビルダーマイケルがボディのアウトラインを決めているところ
。すごくアナログな作業だよな-。基本はテレキャスターっぽい
シェイプなんですけどものによって少し大きかったり、小さかっ
たりします。
     
       
     透明の樹脂を充填する前のボディ。メタルの音符2つがポイ
ントです。
シンプルですが赤と白、古くなっている木材の色合
いが絶妙なコントラストになっていてオシャレ。
 
       
 ホコリよけの蓋の付いた木箱の中で透明な樹脂を充填しま
す。この透明の樹脂はビルダーが特別配合したものでボディ
バックの木材の鳴りとあいまってサウンドづくりに重要な役割
を果たします。気泡が入らないように細心の注意を払っていま
す。もちろん配合の内容は企業秘密。 
     
       
     ピックアップキャビティの位置を決めているところ。最初から
最後まで本当の手作業ですね。しかし出来上がったギターを
試してみるとしっかりと鳴っていてギターとしての完成度は一
級品です。脱帽。
 
       
 TOTEM GUITARはなんとネックまで手作業で作られていま
す。ネック材や指板材も角材から切り出して製作。
一部X-SERIESと言う普及品に関しては"USA CUSTOM"という
工房に外注してコストダウンしているみたいです。
     
       
     工房の中のショウルーム。完成品や修理を依頼されたギタ
ー達が並んでいます。私が訪問する時は前もって完成品を並
べておいてくれます。ただし売却済のギターもあったりします
ので要注意!

Spalt Instrumentsはある事情により2009年の夏に
Californiaの工房を閉鎖してしまいました。



 
最新情報:2012年現在、ビルダーのマイケルは生まれ故郷の
オーストリアのウイーンで再度工房を立ち上げました。

こちらをチェックしてみてください。
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